
社会人になってから、英語の重要性を再認識して、改めて英語の勉強を始める方も多いと思います。
何年も英語から遠ざかっている方が、いきなり中級以上の参考書を読んで勉強するのはあまり効果的ではありません。
まずは中学3年間の基礎英語をしっかり身につけることがその後の英語力向上に一番効果的です。
ここでは市販の参考書を使った学習について解説していきます。
中学3年間分の復習ができる参考書を使おう
基礎学習と聞いて、中学生の時の「教科書」を引っ張り出してきて復習しようとしても、英語に対して苦手意識がある方ですと、中学の「教科書」と聞いただけで拒否反応を起こしてしまう人もいるかもしれません。
「教科書ではどうしてもやる気が出ない」という人は、中学3年間分の復習ができる文法参考書を使うことをおすすめします。
書店の中学生向け参考書コーナーには総復習用の文法参考書がたくさん並んでいます。
それぞれの参考書は表現の仕方が違うだけで「中学校3年間で習う英語の基礎を固める」という目的は同じです。実際に書店に足を運び、本を手に取り中身を見て、あなたが興味を持てるものを探すといいでしょう。
※おすすめ参考書
英文法参考書のメリット・デメリット
中学時代の教科書と違い、市販の文法参考書を使う場合のメリットには、次のようなものがあげられます。
メリット
・3年間分の文法を1冊で復習できるものもあるため、1年分の「教科書」×3冊よりもページ数が少なく、やる気が出やすい。
・文法だけを集中して学習できる。
・中学の「教科書」の復習よりも時間がかからない。
逆に中学の教科書を使用する場合と比べ、文法参考書には次のようなデメリットがあります。
デメリット
・例文が断片的で内容に繋がりがないため、暗記したものを実用につなげるのが少し難しい。
・例文の数が少なく、中学校で習う「英文の種類」を網羅できない。
・学習のなかで触れる文章量が教科書に比べて少ないため、長文を読む力が育ちにくい。
いかがでしょうか?上記のメリット、デメリット、そしてあなた自身のモチベーションを考慮した上で、あなたに合った学習法で英語の基礎力を身に付けましょう。
基礎英語に時間を掛ければすぐに英語が使えるようになるわけではありませんが、ある程度時間をかけてしっかりと基礎を固めておけば、その分だけ先の英語学習がスムーズかつスピーディーに、そして楽しくなっていきます。逆にいえば、基礎をおろそかにすると後で必ずほころびが出てきてしまいます。
読むだけでは力はつきにくい
スポーツの参考書やルールブックを読んでいるだけでは技術が身に付かないのと同じで、文法事項もなんとなく文章を読んでいるだけでは、なかなか自分の知識にはなりません。実際に手を動かして体で覚えましょう。ですので参考書は解説を読むだけのものではなく、練習問題が載っている問題集タイプがおすすめです。
練習問題は各単元で間違いがなくなるまで何度でもやり直し、丁寧に先に進めるのが大事になります。
また、参考書では教科書の本文を覚える代わりに、各単元に出てくる例文を和訳と一緒に覚えてみましょう。
例文を覚える際には何度も声に出して読む練習が効果的なので、例文の読み上げCDやダウンロード音声がついている参考書が良いでしょう。
基礎学習は、初めのうちは単調で退屈に感じられるかもしれませんが、基礎がわかるようになれば、その上に新しい知識を積み重ねていくことがきっと楽しくなるはずですよ。
まとめ
あまり焦って先走らず、自分に合った方法で楽しみながら基礎英語を身につけて、その先にある「自由に英語を扱える」という更なる楽しみを目指していきましょう。
今回は以上になります。