
このような質問にお答えします。
この記事は
・シャドーイングって何?どんな方法なのかを知りたい
・スピーキング力を身につけたい人
・リスニング力を身につけたい人
・発音やイントネーションを良くしたいけど勉強法がわからない人
向けの記事になります。
「シャドーイング」という言葉は普段あまり英語に接する機会がない方であれば、
ほとんど聞いたことが無い言葉だと思います。「シャドーイング」という勉強方法は
もともとは同時通訳者のための訓練方法として知られていましたが、
実はリスニングやスピーキングの強化など一般英語学習者にも大変役立つ勉強方法なのです。
そこで今回は、英語上達のためにぜひ取り入れていただきたい
「シャドーイング」について解説していきます。
1.シャドーイングとは
シャドーイングの目的
シャドーイングとは、聞こえてきた英語の音源をそっくり真似てすぐにそのままオウム返しに発音していく訓練です。
この方法は、英文等の意味を理解するためにやるのではありません。
耳で聞いた音声を真似することで、英語のリズムに慣れるための訓練です。
この訓練により「リスニング力」、「スピーキング力」の総合的な力の向上が見込めます。
シャドーイングの効果
①英語を理解するスピードが上がる(リスニング力向上)
②スムーズに会話できるようなる(スピーキング力向上)
③英語のリズムと強弱の感覚が身につく(総合力向上)
④発音が改善される(スピーキング力向上)
これだけの効果があるのは本当にすごいですよね。
私の経験から言わせてもらうと、これは留学先で常に英語に囲まれて
生活していた時に得られた効果と全く同じなんですよ。
日本に住みながらこの効果を得られるならやらない手はないと思います。
2.シャドーイングのやり方
必要なもの
シャドーイングの教材は英語初級者には市販の初心者向けのシャドーイング教材や、
中学の英語の教科書の読み上げCDなどがおすすめです。
映像を見たい方にはyou tubeやHuluなどの動画配信サービスを利用するのも良いと思います。
あなたの英語レベルに合うと感じる英語のスピーチを動画サービスで探すと良いでしょう。
話す人がコロコロと変わるとシャドーイングはやりづらいので、
1人の人が長く話すスピーチがおすすめです。
英語学習全般について言えることですが、
できるだけ興味のある題材を扱った教材を選んだ方が効果が上がります。
どんな教材を使うべきか
シャドーイングをする時に使用する教材のレベルが、今のあなたの英語レベルに合っているかは注意すべき点です。
使用している教材の内容が難しすぎるとシャドーイングの効果はなかなか得られません。
教材の英語レベルが高すぎると、「聞こえてくる音声をそっくりそのまま再現する」というシャドーイングの基本ができません。
シャドーイング教材を選ぶときは、自分のレベルに合ったもの、もしくは少し簡単だと思うものを選びましょう。
初心者は長すぎない教材を選び、徐々に慣れていくと良いでしょう。
それと前述しましたが、自分の興味が持てる内容の題材を選ぶと理解しやすいです。
好きなコンテンツ、例えば印象に残った映画の場面の会話をピックアップして真似してみるのも良いと思います。
英語の勉強が楽しくなります。
練習方法
段階別にシャドーイングの練習方法を説明します。
①リスニング
まずは音源を聴くだけ
②ハミング
音に合わせ、聞こえてくる英語の流れだけをなぞっていく
③マンブリング
聞こえてきた英語に合わせて、小さな声でボソボソつぶやいていく
*ここからはテキストを見ながら行います。
④シンクロ・リーディング
音源のスピードに合わせて声を出して読んでいく
⑤プロソディー・シャドーイング
英語の音をできるだけ正確にマネて発音していく
⑥シャドーイング
テキストの意味を理解した上で、音源のマネがうまくできている手応えを感じながら発音する。
いきなり⑤や⑥から始めても、うまくいきません。いそがず、①から順番にやっていきましょう。
「毎日10分間程度シャドーイングを何度か行う」といったルールを決めて、10分間の練習を1日の中で何回か行うのがよいでしょう。
長い時間で行うよりも毎日、短時間で行うほうが定着しやすいです。
3.シャドーイングのコツ
マネしたい英語のアクセントを統一すること
ネイティブの英語をスムーズに聞き取れるようになりたいのであれば、できるだけ覚える英語を統一することが大切です。
英語には様々な国の英語があります。
そして、あなたもご存じのようにそれぞれ発音方法や英語表現などにも違いがあります。
そのため、リスニングを早く上達させたいのであれば、
きょうはアメリカ英語の映画で勉強
あしたはイギリスのニュースで勉強
あさってはオーストラリア英語のドラマで勉強
のようにごちゃまぜで勉強するよりも、「アメリカ英語を覚える!」
のように覚える英語を統一して毎日勉強をした方が上達するのが早いです。
例えば、アクセントの好みや声のトーンなど、「自分もこのように話したい」と思える人を選ぶと良いです。
今後の自分の話し方に大きな影響を与える可能性がありますので、心地よい話し方をする人を選んで練習素材にすると良いと思います。
同じ教材、フレーズを何度も繰り返す
初めは自分に合った教材を見つけるために、色々な教材を試してみるのもいいと思います。
その後、あなたがやりやすいと思った教材を見つけたら、
しばらくはその教材を繰り返し使い続けて同じフレーズを何度も繰り返し練習しましょう。
「同じ教材をやりこむ」ためには、内容がおもしろいというのも重要です。
あなたが少しでも興味のある内容のほうがしっかり続けられますからね。
コツは1つの素材を「自分が誰かに話す感覚で」シャドーイングできるようになるまでやり込んでいくと、
かなりの効果がでてきます。
最適なレベルでやること
シャドーイングで早く効果を上げるには、自分の英語のレベルに合った教材を使用することがとても大切です。
難しすぎたり、簡単すぎるものを使っても効果が薄くなってしまいます。
ですので、自分のレベルを把握し、自分のレベルに合った教材を利用しましょう。
シャドーイング自体に苦手意識がある方は、より短い数秒のものから始めても良いでしょう。
ただ、トレーニングを続けるうちに必ず慣れてきますので、簡単にシャドーイングができるようになったら
徐々に長いものに変えていくようにしましょう。
シャドーイングでは、聞いたことと全く同じことを自分で再生する必要があるので、
聞いて十分に理解できるものや十分に内容を理解したものの方がやりやすいですし、効果的です。
4.まとめ
・シャドーイングは「リスニング力」、「スピーキング力」の総合的な力の向上が見込める
・シャドーイング教材を選ぶときは、自分のレベルに合ったものを選ぶ
・シャドーイングは1日に長い時間をかけて行うよりも毎日、短時間で行うほうが定着しやすい。
・できるだけ覚える英語(アメリカ英語、イギリス英語等)を統一すること
・同じ教材、フレーズを何度も繰り返す
・聞いて十分に理解できるものや内容を理解したものの方がやりやすいですし、効果的。
いかがでしょうか?はじめは難しさを感じてしまうかもしれませんが、
コツコツ続けていけばだんだん成果が見えてきます。頑張っていきましょう!
今回は以上になります。