英会話

日本人の謙遜は、英語では「ウソ」になる【Thank youの使いどころ】

 

日本の文化では自分自身のことや自分の身内のことをほめられた場合、まずは否定をすることが普通の対応ですが、一方で英米の文化ではどうでしょうか。

 

日本の文化と同じような対応をすると、場合によっては失礼にあたってしまうこともあります。

 

今回は英語でほめられた時の返し方や「つまらない物ですが」等、英語でどのように言えばいいのか解説していきます。

 

 

 

Thank youはウソになる!?

 

日本人は自分自身のことや自分の身内のことをほめられた場合、一応否定するのが普通ではないでしょうか。

 

例えば、「おたくのお嬢さんは上品できれいな方ですね」とほめられた場合など、「いえいえ、不出来な娘で」などと答える。

 

しかし、これを直訳して「I  never  think so. She  is  bad  girl.」などと言ったら、相手を驚かし、不愉快にしてしまう。

 

日本人がよく使う「とんでもございません」に当たる英語は「Thank  you」である。ほめられたら素直にそれを受ける姿勢が必要なのです。

 

また、本当にいい娘なのに「不出来な娘で」と答えるのは、ウソをつくことになります。

 

日本人の極端な謙遜やお世辞は「ウソ(lie)」になることもあり、避けなければいけません。

 

日本人は人間的にはまじめで正直であるが、言葉の上の正直さが無いと非難されることもあります。

 

英米人は「truth(真実)」に価値を置き、「lie(ウソ)」を排斥する。

 

日本人は気軽に「ウソ!」「ウソつけ!」などと言うことがあるが、英米人に「Don't  tell  a  lie.」「That  must  be  a  lie.」などと言ったら、大変な侮辱になってしまいます。

 

こういう場合に使える表現は、せいぜい「No  kidding!」または「Are  you  kidding?(冗談でしょ?)」ではないでしょうか。

 

 

お礼の言い方
Thank  you ありがとう

ありがとうございます

Thanks ありがとう

どうも

Thanks  a  lot  (=Many  thanks) どうもありがとう
Thank  you very much どうもありがとう

どうもありがとうございます

とても感謝しています

I  appreciate  your  kindness ご親切ありがとうございます

 

 

 

I'm proudは自慢ではない

 

例えば、ある日本人がアメリカ人の家庭を訪れたとき、その家の子供たちが実によい子だったとして、それをほめたところ、

 

お母さんは「Thank  you.  I'm  proud  of  them.(ありがとう。私も子供たちを誇りにしています)」と答える。これが普通の答えです。

 

「I'm  proud」はふつう「誇りに思っている」ことで、日本語の「自慢して、いばって」という感じとは異なります。

 

もし、自分の奥さんをほめられたら「Thank  you.  I'm  proud  of  her.」と答えましょう。

 

アメリカ人が自己紹介するときは、自分の長所を次から次へと話し続ける。日本人の場合には、短所を述べ、長所は謙遜してあまり話さず、相手に察してもらおうとする傾向がある。

 

しかし、英米人に「察し」は通用しない。英米人と話をする時は、自分の長所や特技などを堂々と述べて、自分を売り込めば良いのです。

 

 

Thank youとI hope~が好きな英米人

 

人に物をあげる時に日本人がよく言う、「つまらないものですが」とか「お口に合わないかもしれませんが」といった表現もやめたほうが良いです。

 

「I  hope  you  like  it.(気に入ってくれることを期待している)」のように、前向きな表現を使うよう心がけましょう。「I'm  afraid  you  don't  like  it.」としてはいけません。

 

とにかく「Thank  you.」と「I  hope~」の表現を多く使うことをおすすめします。常に「前向き」「素直に」「遠慮しないで」表現することが大事です。

 

「Thank  you」の使い方でもう1つ注意すべきことは、英米では商店でもレストランでも、客のほうが「Thank  you」と言うことです。

 

日本では店員やウエイトレスが「ありがとうございます」とか「毎度ありがとうございます」と言い、客は通常何も言わないことが多いです。

 

お店側はお客に対して極めて丁重であって、欧米人の目には卑屈に映るほどです。日本に来た欧米人は、エレベーターガールや、客を見送る時のガソリンスタンドの店員などが、深々と頭を下げるのを見て驚くようです。

 

英米のお店などでは、物を買って品物を受け取る時に客が「Thank  you」と言うのが普通であるし、レストランでウエイターがメニューなどを持ってきてくれたときに客が「Thank  you」と言います。

 

欧米社会では、商人と客も、ウエイターと客も、社長と社員も、基本的には対等なのです。

 

なお、「Thank  you」と礼を言われて、「どういたしまして」と言いたいときには、「You  are  welcome」「Not  at  all」「It's  my pleasure」などと言えば良いです。

 

 

 

今回は以上になります。

 

 

 

 

 

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