「many」と「much」はいずれも「多い」、「few」と「little」は「少ない」という意味を表しますが、「many」と「much」、「few」と「little」の違いはどこにあるのでしょう。
また、「few」と「little」に「a」がつく場合とつかない場合ではどう違うのかさらっとおさらいしていきましょう。
manyは数、muchは量
manyとmuch
Did you make many mistakes?
Yes,because I didn't have much time to prepare.
たくさん間違えたのですか?
はい、準備する時間があまりなかったので
ここでmanyとmuchを使い分けているのは、mistakeは数えられる名詞、timeは数えられない名詞だからです。
このように、manyは数を、muchは量を表します。
fewは数、littleは量
fewとa few/littleとa little
fewとlittleの違いはfewは数を、littleは量を表します。
ところがこのふたつは、「a」がつくかつかないかで意味が違ってきます。
例文
Few raw materials come from Japan.
日本からはほとんど原料が来ない
A few raw materials come from Japan.
日本から少しは原料が来る
There is little cash in the till.
レジには現金がほとんど入っていない ※till レジ
There is a little cash in the till.
レジには少しは現金が入っている
このように、few/littleが「ほとんど~ない」と否定的な意味になるのに対して、a few/a littleは「少しはある」という肯定的な意味になります。
many/muchかa lot ofか
a lot of(=lots of)は数と量の両方をカバーします。主に否定文や疑問文で使われるmany/muchの代わりに口語の肯定文で使われることが多いようです。
例
I have a lot of(=many)decisions to make.
決めなければならないことがたくさんある
I have a lot of(=much)paperwork to complete.
やらなければならない事務処理がたくさんある
ただし、so、as、too、howなどを伴うときは、many/muchを使わなければなりません。
例
We have too many people in this department.
この部署には人が多すぎる
This is as much information as I can find.
これが私の入手できる情報のすべてです
口語では「quite」も使われる
「少なからぬ」を表すのに、「not a few/not a little」とともに、口語では「quite a few/quite a little」が使われます。
例
He has quite a few debts.
彼は少なからぬ借金を負っている
He has quite a little money saved.
彼は少なからぬお金を貯めている