英語の動詞「go」と「come」は、日本語の「行く」と「来る」のように、移動や行動を表す動詞です。
しかし、実際に使う際にはどちらを使うべきか迷うこともあるかもしれません。
そこで今回は、「go」と「come」の違いと使い分けについて説明します。
相手から見ると、私は「やって来る」
英語学習初心者の方は、
『What time shall I go to see you ? と言ったら、goではなく comeを使いなさいと言われました。 「行く」のだから、goのほうがいいのではないでしょうか?』 という疑問をもたれるかと思います。
相手の立場から見ると「来る」 なので、 come を使う
自分が相手のところに 「行く」場合は、相手の立場から見ると「来る」 なので、 come を使います。
○ What time shall I come to see you ? (何時に伺えばよろしいですか?)
× What time shall I go to see you ?
go は 「行く」、come は「来る」と単純に覚えているとたまにこういうことが起こります。
英語では、相手の立場からこれらの動詞を使い分けます。
自分が行くのであっても、相手から見るとあなたが 「来る」のだから、comeを使うのが正解になります。
“Dinner is ready !" (夕食ができたわよ!)
”I’m coming !" (今行くよ!)
※I'm going !” は誤り。
go | come |
今いる場所や相手から離れて、 別の場所に行くとき。 |
自分や第三者が、相手のもとへ 行くとき。 |
英語は自己主張が強い言語
英語は自己主張が強い言語なので、表現の中で相手の立場を尊重しているという説もあるそうです。
日本のある地方でも、場所によっては「今からあなたの家に来るわ」と言っているところもあるそうです。
次の文はどちらも正しいのですが、状況の違いがわかりますか。
どちらも第三者であるKenのことを言っています。
(1) Ken didn't go to Diana's birthday party.
(2) Ken didn't come to Diana's birthday party.
(1) は、パーティーに出席しなかった人が 「ケンはダイアナの誕生日パーティーに行かなかった」。
(2) は、実際にパーティーに参加した人や, その場にはいなくてもパーティーを企画した人などが 「ケンはダイアナの誕生日パーティーに来なかった」 と言っていると考えられます。
goとcomeの関係は、 take (連れて行く、 持って行く) とbring (連れて来る, 持って来る) の関係とよく似ています。
いずれも相手の側に立って考えればいいわけです。
「連れていく (take), 持っていく (take)」 と, ダジャレで覚えてもいいでしょうね (笑)。
今回は以上になります。