「some」も「any」も形容詞・代名詞の用法がありますが、ここでは形容詞の用法を中心に説明していきます。
some、anyともに「いくつかの」あるいは「いくらかの」のように不定の数や量を示し、否定文、疑問文、条件節で使われるanyが、肯定文で使われるsomeに対応しています。ただし、意外な意味や用法もあるので注意が必要になります。
someの基本的な使い方
「some」は数えられる名詞、数えられない名詞のいずれにも使え、ばくぜんとした数や量を表します。
原則として肯定文で使われます。
例
We need some details about this joint venture.
我々にはこの合弁事業についての詳細な情報が必要です。
I would like some coffee,please.
コーヒーを下さい
数を表す場合は「いくつかの」、量なら「いくらかの」などと訳すこともありますが、冠詞の「a(an)」や「the」と同様に、わざわざ日本語にしないほうが自然な場合が多いようです。
anyの基本的な使い方
「any」は原則として疑問文、否定文、条件節(if~などの節)で使われ、「some」に対応します。
疑問文、条件節で使われると「何か(少しは)」、否定文で使われると「何(少し)も(~ない)」の意味になります。
例
Do you have any questions?(疑問文)
何か質問はありますか
There is not any hope(=there is no hope)of success.(否定文)
我々が成功する望みはまったくない
If you need any help,please ask me.(条件節)
もし手伝いが必要なら、私に声をかけてください
someの注意すべき用法
1⃣ someが数えられる名詞の単数形につくと「ある…」の意味になります。
例
There is some merit in this idea,but I am still not convinced.
この考えにはある利点はあるが、私はまだ納得はしていない ※be convinced 納得する
2⃣ some dayは「いつの日か」という意味です。
例
I will start my own company some day.
私はいつか自分の会社を起こすつもりだ
anyの注意すべき用法
anyが肯定文に使われると「どんな…でも」を表す強い意味になります。
例
Any fool can see that this is a mistake.
どんなばかな人だって、これは間違いだとわかるよ
代名詞では、しばしばof…を伴って「(…の)どれでも」の意味になります。
例
Any of you can go.
あなた方の誰でも行くことができる
疑問文でもsomeを使うとき
yesの答えを期待するときや依頼するときなどは、疑問文でもsomeを使います。
例
Would you like some more wine?
ワインをもう少しいかがですか
Could you lend me some money?
お金を貸してくれませんか