ある生徒が「I learn English for about an hour every day.」と言ったところ、learnではなくて、studyを使いなさいと言われたそうです。
なぜlearnではいけないのでしょうか。
今回はstudyとlearnの使い分けについて解説していきます。
studyは学ぶ過程、learnは学んだ結果
前述の「I learn English for about~」ではなぜ「learn」ではいけないのでしょうか。
それは、「learn」は学んだ結果として「知識が身につくこと」をいうので、この文の場合は単純に「勉強するという行為」ですのでこのような場合は「study」を使います。
○ I study English for about an hour every day.
(私は毎日約1時間英語を勉強する)
× I learn English for about an hour every day.
studyもlearnも、日本語にすれば「勉強する」「学ぶ」の意味で同じように思えますが、用法ははっきりと分けられます。
いちばん大きな違いは、studyが努力して勉強する過程を表し、その結果は問題にしないことでしょう。
それに対し、learnは経験や教わることによって、知識や技術を身につけることをいいます。
学んで身につけた結果が、learnなのです。
studyだけでなくlearnしよう
① We study English at school.
② We learn English at school.
①は、「学校で英語の授業を受けて勉強している」または「学校という場所で友人たちと英語の勉強をしている」の意味で、その結果にはこだわっていません。
②は、「授業を受けた結果として着実に英語を身につけている」ということを言っています。
study | learn |
知識を得るために「努力する過程」をいい、その結果は問題にしない。学生の勉強や、専門的な研究に用いられる。 | 経験したり教わったりして、知識や技術を「身につけること」をいう。 |
例
Taro is studying to become a teacher.
(太郎は、教師になるために勉強している)
この例文では、studyが過程であることがわかりますね。
Learn this poem by heart.
(この詩を暗記しなさい)
Taro will learn to speak English soon.
(太郎はすぐ英語を話せるようになるだろう)
learn ~ by heart(~を暗記する)やlearn to do(~するようになる)などの表現も、learnに「(経験や学習で)身につける」という意味があるからでしょう。
また、workも肉体や頭脳を「働かせる」ことから、文脈によっては「勉強する」の意味で使われることがあるので、いっしょに覚えておくと良いと思います。
今回は以上になります。