「because」は、理由や原因を示す接続詞としてよく使われますが、文頭に置くことは一般的ではありません。多くの場合、この語は二つの節を結びつける役割を果たし、主に文の中央や後半に配置されます。
今回は、この「because」はなぜ文頭に置けないのかを説明していきたいと思います。
because は文頭に使えない
"because" は、1つにつなぐための語になります。
例えば、テストで「Yesterday I was absent from school. Because I was sick.」と分けて書いたら、「Yesterday I was absent from school because I was sick.」にしなさいと訂正されるでしょう。なぜでしょうか?
理由は、becauseは2つの文をつなぐ接続詞なので、 1つの文の中で使うべきであり、分けてはいけないのです。
○ Yesterday I was absent from school because I was sick. (気分が悪かったので、私は昨日学校を休んだ)
× Yesterday I was absent from school. Because I was sick.
because は、 2つの節 (文)をつなぐ接続詞
because は、 when や if と同じように2つの節 (文)をつなぐ接続詞です。
意味は違いますが、 接続詞としての働きは、どれもまったく同じです。
when や if でつないだ文を、 あえて2つに分けてみましょう。
× My mother died. When I was five.
O My mother died when I was five. (母は私が5歳のときに亡くなった)
× We won't go on a picnic. If it rains tomorrow.
○ We won't go on a picnic if it rains tomorrow. (もし明日雨が降れば、私たちはピクニックには行かない)
× のついた文のように、「私の母は亡くなった。 私が5歳のとき」「私たちはピクニックには行かない。 もし明日雨が降れば」 とすると、いかにもぎこちない訳になります。
本来つなぐべきものを引き離すと、
becauseを使った文も、これとまったく同じです。
会話の表現との違い
しかし、日本人はどうしても 「John got a good grade. Because he studied hard. 」(ジョンは良い成績を取った。 一生懸命勉強したので)のような文を書いてしまいます。
これはなぜでしょうか。
それは会話で “Why were you absent yesterday ?” と聞かれたら、しばしば “Because I was sick.” と答えるからです。
この場合、後者は "I was absent yesterday because I was sick."の省略文であり、会話だからこそ許されるわけです。
書き言葉の場合は、 接続詞でつないで一文の中に全部書かなければいけません。
if も when もbecause も 、接続詞によって2つの文がつながっていて、 どちらか一方が欠ければ意味が成立しないのです。
今回は以上になります。