日本語で「飲む」はそれが個体でも液体でも飲み込む行為であれば「飲む」と言いますが、英語ではどうでしょうか。飲み込む行為すべてを「drink」であらわせるのでしょうか。
結論を先に言うと「drink」は液体を飲むときにだけ使われる単語です。では、個体の場合はどうなるのでしょうか。
今回は「drink」と「eat」の違いを解説していきます。
drinkとeatのちがいとは?
日本語の「飲む」は、「かまずに口から体内に送り込む」と定義されていますが、薬を飲むときには、錠剤でも散剤でも「飲む」と言います。
しかし英語の「drink」は、固形物を飲むときには使えないし、薬を飲むときには全て「take (medicine)」を使います。「drink」は、液体を飲むときにだけ使われるのです。
また、間違って本来飲み物でない液体を飲んでしまったときや、いやな物を飲み込む感じのときには「swallow (down)」が使われます。
だからdrinkの正確な意味は「身体に有害なもの、飲みたくないものを除いた液体を、スプーンなどの食器を使わずに容器から直接飲む」ということになります。
では、日本語で「スープを飲む」ということを英語では何というのか。ほとんどのスープを飲む場面では、「eat」が正解になります。
英語の「eat」は、ナイフ、フォーク、スプーンなどの食器を使って飲食物をとることを意味するので、スプーンを使ってスープを皿から飲むときには「eat soup」といいます。
したがって、スープでも簡単にカップから直接飲む場合には、「drink soup」と言うことができます。
食べ方を表す英語
ガツガツ食べる | eat greedily (hungrily) |
ムシャムシャ食べる | eat like a pig ・ munch |
バリバリ食べる(噛む) | crunch (potate chips) |
大食いする | eat like a horse |
小食である | eat like a bird |
「I can't drink」ではない
日本語の「飲む、呑む」と同じく、「drink」は自動詞として「酒を飲む」の意味に使われることがあります。
「私は(お酒は)飲めません」は英語で「I don't drink」と言います。
日本人はよく、「I can't drink」とつい言ってしまうことが多いと思いますが、これは「お酒は飲めるのだけれども、今はドクターストップで飲めない」といったような、特別な場合に使われる表現になります。
「今晩一杯やりませんか」「良いですね」といった会話は、英語では「Let's have a drink」、「How about having a drink ?」、「OK!」、「Great !」などとなります。
また、He drank his troubles away. (彼は酒で心のうさを晴らした)といった表現もあります。
今回は以上になります。