英会話

生きた英語を多くインプットする事をおすすめする理由

 

「留学すれば、英語を話せるようになりますか?」と、ときどき若い社会人の方に聞かれることがあります。しかし、これは「人によりけり」と答えざるを得ません。

 

何年も英語圏に住んでいても、英語があまり話せない人もいますし、留学経験がなくても流暢に英語を話している人もいます。

 

今回は生きた英語を多くインプットすることで、正しい英語を身につける方法を解説していきます。

 

 

留学すれば英語は話せるようになる?

 

冒頭で、留学経験があっても英語が話せる人と話せない人がいるというお話をしましたが、私の周りの「英語力のある人」は短期の留学経験か、もしくは全く経験のない人でも英検1級を持っている人がけっこういます。

 

偏見かもしれませんが、お金や時間があまりなく、独学で勉強せざる得なかった人のほうが、苦労した分、「絶対に英語を上達してやる!」という思いが強いように感じます。

 

今は日本にいても、ネイティブの自然な英語に親しむチャンスは、いくらでもあります。やる気さえあれば、留学しなくても生きた英語に触れられ、勉強できる時代です。英語を身につけたいからといって無理に留学する必要はないのです。

 

ただし、留学すれば24時間のうち、ネイティブに囲まれた英語環境で少なくとも毎日10時間は過ごすことになります。1日10時間として、単純計算で1年間に3650時間は英語漬けの生活になります。

 

一般的に、基本的な英会話は約3000時間で習得できると言いますから、1年間留学すれば、よほどなまけない限り、ほぼ英会話の基礎はできあがります。

 

では、日本の中学校から高校までの6年間で、英語の授業は何時間あるでしょうか?

 

週に5時間の授業を受けたとして1年で260時間、それを6年間続けたら1560時間です。6年で1560時間では、基本的な英会話を習得できるという3000時間の半分ほどにしかなりません。

 

2020年からは、小学校3年生から英語教育が始まっています。

 

小学3年生から6年生までの4年間、週に5時間の授業を受けたとしても、高校卒業までの10年間で2600時間。まだ3000時間には及びません。英語の授業は一応、学習指導要領上、高校ではすべて英語で行うことになっています。でも、授業を受けるだけで「英語を話しなさい」と言われても、それは無理でしょう。

 

日本の英語教育の遅れは、英語にふれる時間(インプット)の絶対的な不足が原因だと言われています。

 

決して留学をすすめるために書いているわけではありませんが、現状の学校だけでの勉強では、とても足りないということは知っておいた方が良いかもしれません。

 

では、どうすればいいのか?

 

自主的に、英語漬けになる場を作るのです。生きた英語をインプットする時間が多ければ多いほど、早く英語を話せるようになります。

 

 

 

大量のインプットがものを言う

 

「正しい英語を大量に読んで、聞いて、頭の中にインプット」する。大量のインプットが、自然で正しい英語の習得につながります。

 

正しい英語を聞いていれば、蓄積されるのは文法的にも正しい英語だけになるのですから、英文のルールが自然と身に付くはずです。そう考えると、楽ではないですか?

 

まずは自分の好きな映画でも、スポーツでも、音楽でも動画でもなんでもいいので、とにかく大量にインプットしましょう。いまはインターネットで何でも簡単に視聴できますので、これを使わない手はありません。

 

英語のインプットとは、音や文字だけではなく、映像も指します。映像ならば、どのような状況でその英語を使うのか、また話の前後関係、そしてどのような表情やジェスチャーで話すのかなどが、一目瞭然です。目と耳、そして口といった器官をフル動員して、映像から自然な英語を大量にインプットしていきましょう。

 

文法書などの例文は「一方通行の文」でしかありませんが、会話は本来「往復」のやり取りをするもの。「聞いて→答えて」のやり取りを、音声はもちろん、包括的な状況を丸ごと「見て・聞いて・理解できる」映像を使わない手はありません。

 

そこで私がおすすめするのが、名作映画の活用です。

 

「ローマの休日」や「カサブランカ」といった名画は、著作権が消滅しているため、探せば無料で見られます。往年の名画は名ゼリフがたくさん出てきますし、最近の映画に比べると言葉も明瞭で、比較的聞き取りやすいです。また、基礎的な英語表現も多いので、初心者にはうってつけです。

 

また、YouTubeでは、字幕をつけたり消したり、再生速度も変えることができます。途中で自由に止めたり、何度も繰り返し聞くこともできますから、英語学習には最適な教材と言えます。これらを活用して、英語をインプットしてみましょう。

 

 

 

インプットのコツ

 

具体的にコツをお伝えします。

 

まずは字幕を見ながら英語を聞き、耳を英語に慣らしましょう。ある程度聞き取れるようになったら、次はそれをシャドーイング(まねして話す)して下さい。

 

英語を話す際の表情や動作は、俳優たちがお手本です。有名俳優になった気分で演じれば、効果は絶大。ネイティブの自然な英語はもちろん、表情やジェスチャー、発音や間の取り方、こう言われたらこう返すといったやり取りなど、英語の総合的な使い方が学べます。

 

さまざまなシチュエーションでの時制の使い方や表現に触れ、自然な英語を大量にインプットすることで、文法の知識は定着し、知らず知らずのうちに正しい文法や英語の感覚が身についていきます。

 

ただ教科書や参考書をながめて暗記しただけの英語を、共感も経験もなく「自分の言葉」とするのは難しいでしょう。使っていない言葉(アウトプットしていない言葉)は、自分にとっては借り物の言葉にすぎないからです。

 

しかし、目と耳と口を使ってアウトプットしながら覚えた英語は、「自分の言葉」となり、必ずいつか実務で役に立つはずです。

 

 

 

情熱を注げるものを選ぶ

 

私たち日本人はコツコツ努力するのが比較的得意ですから、1本「これ」と決めた映画のセリフの丸暗記を、目標にするといいと思います。ただ、自分は映画よりスポーツ番組が好きという場合、あるいは英語圏でお気に入りのミュージシャンがいるという場合は、もちろんそれを使うので構いません。

 

情熱を注げるものを選ぶのが一番です。

 

「好きこそ物の上手なれ」で、好きなものを英語で見聞きすれば、効果はてきめんです。わかる英語が1フレーズでも2フレーズでも増えれば、しめたもの。その繰り返しが、あなたの英語力アップにつながっていきます。

 

常に自然な英語を聞いていれば、それが自分のスタンダードとなり「自分の英語=正しい英語」となります。正しい文法は本来そのようにして身につけるべきであり、ネイティブの英語習得法は、まさにそれなのです。

 

今回は以上になります。

 

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