英文法

英語のリーディングを効率よく高める3つのコツ

 

たくさん英語の文章を読めば、自然と英文が読めるようになる。そう考えて一生懸命に読む人が多いと思います。確かに読解力はつきますが、それでは時間がかかり過ぎてしまいます。

 

毎日、何かと忙しい私たちが効率よくリーディング力をあげるためにはいくつかのポイントを押さえて勉強していかなければいけません。

 

今回はリーディングを効率よく高めるために必要な3つのコツを書いていきます。

 

 

英語を読む力を高める3つのポイント

 

英文の多読で英語を読む力は確かについていくと思いますが、毎日、学校の授業や仕事で1日中、英文を読んでいられる方はあまり多くはいません。

 

限られた時間の中でリーディング力を伸ばすには、いくつかのポイントを押さえないと、努力が無駄になってしまうかもしれません。できるだけ最短、最速で読む力を身につける。

 

そのためのポイントがこちらです。

 

① 英語を英語の順番のまま読む

② イメージにつなげて読む

③ チャンクを意識しながら読む

 

大切なのはこの3点になります。

 

 

 

英語を英語の順番のまま読む

 

日本語と英語では、単語を並べる順番がほとんど「逆」になっています。

 

例えば、日本語で「野球をする」は英語で「Play baseball」となります。

 

注目してほしいのは、動詞(=V)と目的語(=O)の順番です。日本語では、野球を(=O)、する(=V)という順番なので、OV言語と呼ばれます。

 

一方で英語は、Play(=V)、baseball(=O)となり、VO言語と呼ばれています。

 

順番が逆なんです。

 

したがって、きれいな日本語に訳すためには、いったん、最後まで読んで理解してから、再度、日本語の順番で組み立てなくてはいけません。これは手間がかかります。

 

例えば次の英語を読んで、日本語に訳してみてください。

 

I'd  like  to  visit  your  company  with  my  boss  in  the  morning  on  Wednesday  next  week.

 

日本語に訳すと、「来週水曜日の午前中、御社に上司と一緒に、お伺いしたい。」となります。

 

全体的に順番が違うので、いちいち頭の中で日本語に訳しながら読んでいては大変です。疲れますし、タイミングも遅れます。

 

この「しっかり」訳しながら読むクセはやめましょう。この和訳するというまじめなプロセスこそ、英語を英語のまま読むことの障害になっているのです。

 

英語を英語の順番で、そのまま読めるようになりましょう。ちょっとしたコツを知れば、すぐにできるようになります。

 

そのコツは、タレントのルー大柴さんのような言葉で読むんです。

 

先ほどの文章はこう言います。

 

I'd  like  to  visit(したいんです)your  company(に)with  my  boss(と)in  the  morning  on  Wednesday(に)next  week(の)

 

日本語を補足しながら、基本は英語の順番で理解していくのです。全てを日本語に訳さない。英語の流れのまま、理解しようとするのです。

 

日本語を補足しながら読んでいけば、無理なく、理解ができるのです。

 

 

イメージにつなげて読む

 

次に、「イメージにつなげて読む」ですが、英文を読むときには単語もいちいち日本語に訳しません。

 

単語は、イメージにつなげて読むのです。単語を見たら、日本語訳よりも、パッと、イメージが浮かぶような状態、これが理想です。

 

すると、読んだものがサッと理解できたり、入ってくるのです。

 

本を読んでいたら、果物のレモン(Lemon)が出てきたとします。すると、黄色くて皮の厚いレモンの姿がパッと浮かぶと思います。

 

日本語としても普段使っている単語なので、すでにイメージにつながっています。

 

一方、「persimmon」という単語はどうでしょう。何かイメージは浮かびますか?「persimmon」は「柿」です。しかし、日本語の訳を知っただけでは、パッとイメージにはつながりません。

 

レモンのように、何度も出会ったり、実際に何度か使ってみてはじめて、イメージが浮かぶようになるのです。

 

イメージとつながってはじめて、サッと理解できたり、パッと使えるような生きた単語になります。単語を見たら、日本語ではなくイメージにつなげる。

 

これが2つめのポイントです。

 

 

チャンクを意識しながら読む

 

3つめのポイントは、「チャンクを意識しながら読む」です。

 

チャンクとは意味のかたまり、文章を作るひとつの単位です。チャンクが意識できれば、最低限の文法力はすでに持っているといえます。

 

試しにやってみましょう。

 

I'm  working  for  a  Japanese  corporation  that  has  a  branch  in  the  Singapore.  The  branch  here  consists  of  about  fifty   Chinese  and  twenty  Japanese  workers.

私はシンガポールに支店を持つ日系企業で働いています。 ここの支店は、中国人約50人と日本人約20人で構成されています。

 

意味のかたまり毎に、スラッシュ(/)を入れてみましょう。

 

かたまりを大きく取るか、小さく取るかで、線の数は変わりますが、区切る場所はだいたい決まっています。

 

 

I'm  working / for  a  Japanese  corporation / that  has  a  branch / in  the  Singapore. / The  branch  here  consists / of  about  fifty   Chinese  and  twenty  Japanese  workers.

 

 

チャンクを意識して読むことで、内容を理解しやすくなったり、読むスピードも上がっていきます。なにより、英語の大枠のつくりが、手に取るようにわかってきます。

 

英語を読むときには、常に頭のどこかでチャンクを意識してみましょう。日々のリーディングがかなりの効果を発揮するはずです。

 

 

まとめ

 

英文読解を効率よく進めるためには、

 

① 英語を英語の順番のまま読む

② イメージにつなげて読む

③ チャンクを意識しながら読む

 

英語をそのまま前から順番に読み、単語を見たらパッとイメージできるようにして、文章の中のひとつのかたまりを意識しながら読み、大枠の作りを理解することです。

 

これがスムーズにできるようになると英語リーディング力を効率的に向上させることができるようになります。

 

 

今回は以上になります。

 

 

 

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