英会話

「lucky」ラッキーは悪い言葉?迷いやすい多義語を解説

 

 

やさしい英語なので分かったつもりでいたけど、完全な誤解だった。だけど、どこが間違っていたのだろう…。 こんな経験はありませんか。

 

一見、簡単に見える単語でも実はいろいろな意味が隠されています。今回はそのような「多義語」について解説していきます。

 

 

lucky    ついている

 

 

日本語でも「ラッキー!」と言いますが、これは比較的良い状況で、お茶目に振舞いたいときに使われることが多いです。

 

「よかった!」

 

「やった!」

 

こんな言葉でも置き換えられるのではないでしょうか。ところが、英語で、

 

You  were  lucky !

 

と言えば、あまり良い意味にはなりません。

 

たとえば、学校の試験で100点満点をとった。すばらしい相手と結婚することができた。会社で昇進した。こんなときに「よかったね!」と言うつもりで、

 

You  were  lucky !

 

と言ったら、相手は何だと驚いてしまうでしょう。luckyの名詞形は、luck「運・つき」などで、luckyには、「ツイていたね」という程度の意味しかないからです。相手を祝福するときには、

 

Congratulations !

おめでとう!

 

を使ってください。また、相手が努力して何かを勝ち取ったのなら、

 

You  deserve  it.

 

You  are  deserved.

 

と言ってあげましょう。どちらも、「努力が報われて当然の結果だね」という意味です。

 

Tough  luck !

 

Bad  luck !

 

は、いずれも、「お気のどくに」と言うときに使います。

 

「やったね」、「よかったね」に相当するのは、

 

Good  job !

よくやった。

 

Way  to  go !

その調子。

 

You  did  it !

やったね。

 

などになります。

 

 

positive    肯定する

 

 

I'm  positive.

そうです。

 

ここでのpositiveは、プラスが転じて「yes」の意味です。

 

電流のプラスとマイナスからきていることはすぐわかるでしょう。でも、英語では「plus、minus」が使われません。「positive」と「negative」です。だから、noは、

 

Negative.

違います。

 

と言います。

 

positiveには肯定、negativeには否定の意味があります。

 

2つのチームが肯定側と否定側に分かれて命題(proposition)に対して論じ合うゲームのことをディベートと言います。

 

ディベートの肯定側はaffirmative、否定側はnegativeです。命題の正しさを主張する(affirm)チームと否定する(negate)チームなのでこう呼ばれます。

 

positive  thinking

プラス思考

 

Think  positively.

プラス思考をしよう。

 

ここまでくると、positiveには良いニュアンス、negativeには悪いニュアンスがあることが分かってくるのではないでしょうか。

 

 

 

make    完成する

 

 

多義語で一番むずかしいのは、日常でよく使われる動詞です。make「作る」がそうです。

 

I  made  it !

 

「作ったよ」って、一体何を作ったの?・・・などと考えてはいけません。ですが、なぜいけないのでしょうか。

 

だって、何かを作るというmakeが動詞で、目的語がit。あえて訳せば「それを作ったよ」で、こんなに短くてかんたんそうな英語はありません。そう考えていませんか。注意です。

 

こう考えてみて下さい。作るとは、「何かが完成すること」です。完成するとは、何かがうまくいった証です。何かに成功したわけです。

 

つまり、

 

I  made  it !

うまくいった!

やった!

 

となります。ほかには、

 

I  did  it !

 

Yes !

 

どちらも、「やった!」の意味になります。

 

 

 

今回は以上になります。

 

 

 

 

 

 

 

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